ジャージの二人/長嶋有
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/15
- メディア: 単行本
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非常にゆったりとした気分で最後まで読み進められた。
特にわかりやすく笑えるとか泣けるとかいうことはないけれど、ちょっとしたやりとりや表現の面白さ。
山荘でのんびり暮らしていてもコンビニに入れば都会に戻ったような気になるし、食事の後片付けが済めばすぐに次の食事の準備を始めなければならなかったりもするし、カタカナ語が覚えられない、犬に引きずられる、携帯の電波が入らない、古着のジャージで寝転がる。それが生活。
「何もなさ」の中にこそ大切なものはあるのかもしれない。
妹たちへ――夢をかなえるために、今できること/日経WOMAN編
- 作者: 日経WOMAN
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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日経WOMANの連載記事をまとめた本。女性が社会と関わること、夢を持つこと、家庭を持つこと、ひいては女性が生きるということについて、第一線で活躍する人生の先輩たちからのメッセージ。
さすが、数々の苦難や挫折を乗り越えて来られた先輩たちの言葉は重い。どうしようもなく辛かったり、落ち込んだ過去があるからこそ今がある、と胸を張って言える姿に憧れる。とても勉強になったし元気と勇気をもらった。
この本は図書館でたまたま見つけて借りたのだが、購入して手元に置いておきたい。また壁にぶつかったら引っ張り出してきて読み返そう。身近にいる、悩みながらも頑張っている女性たちにもプレゼントしたいと思う。
本との出会いも一期一会、今このタイミングで出会ったことにもきっと意味があるはず!
女王様と私/歌野晶午
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/31
- メディア: 単行本
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「葉桜」がかなりの衝撃だっただけに期待しすぎたか、オチで「えーこれで終わり?」とがっかりしてしまった。大どんでん返しだけが長編ミステリの醍醐味ってことはないとは思うが、「派手な仕掛け絵本をわくわくしながら開いたら内容も仕掛け自体も今ひとつだった」、みたいな印象。
冒頭部でのプチドッキリのたたみかけのような部分は面白かったし、質のいいテーブルマジックに騙されたように気持ちよかったのだけれど。
勝手に期待して勝手に読んで裏切られたというのも失礼な話だが、やはり期待が大きかっただけにこの尻すぼみ感は残念。
シュレディンガーの哲学する猫/竹内薫・竹内さなみ
- 作者: 竹内薫,竹内さなみ
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
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病院の順番待ちのお供にと購入したものの、没頭して名前を呼ばれても気づかないことがあったため、病院で読むのは断念。以降しばらく間があいての読了となりました。
古今東西名だたる哲学者をカタログ的に紹介した入門書。単なる羅列や抜粋のみならず、科学作家である著者独自の視点からのわかりやすい解説と、物語パートが交互に進んでいく作りが面白かったです。わたしのような初心者にもするするっと読める。と言いつつも前半の内容がすっかり抜けてしまったため現在2周目に突入中です。
「哲学」なんてどうも字面からして気難しそうで勉強すればするほどわかんなくなりそうなんだけど、それでもいい取っ掛かりにはなったと思います。
「哲学」の語源は「知を愛する」とのこと。
知の海で溺れてみたいねえ。
オールザッツ漫才200777
すっかり忘れてたけど、追加しました。今後もだんだん遡ってしらーっと1年分ずつ増えます。興味ある方おられましたらどうぞー。