【Focus】
ああとても気持ち悪い、リアルすぎて気持ち悪い。
これを見たら、マスコミとは何なのか、メディアとは何なのか、
考えるのにも嫌気がさしてくる。
わたしは基本的にテレビというものはエンターテイメントであると思っていて、
それはつまりフィクションであるということだ。
たとえどんな混じり気のない事実でも、カメラを通して編集をすれば、
カメラマンの、編集者の意思がそこへ混入するのはもうどうしようもないことだ。
真実を映すなどということは詭弁なのだ。
でもだからこそ、伝えようとする行為は美しいのではないかと思う。
100%の純度をもって伝えることはきっと不可能だけど、
大切なのは純度などということよりも、伝え方ではないだろうか?
時々どうしようもないテレビ。それでも、わたしはきっと死ぬまで一視聴者であり続ける。
気持ち悪くて、後味も悪い映画だけど、演者のすごさがインパクト大。
特に浅野忠信がすごすぎて、見るの途中でやめられなかった。