おくりびと
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努、他
笹野さんがよかった。
よすぎて泣いた。
テーマから連想させる終末感とは裏腹にわりと軽い入りで、
物悲しさや重苦しさは思ったほど色濃くはなかった。
オケ最後の演奏が第九(ベートーベン最後の交響曲)というのも印象深い。
チェロやオケの演奏シーンが意外と盛りだくさん。
美しい風景と音楽が、世界を引き立てていた。
本木さんの納棺師の所作もチェロも、板についていて、よかった。
食と生の関連について、永六輔の
「【いただきます】とは、【あなたの命を、わたしの命にさせていただきます】のことである」
という言葉を思い出す。
「うまいんだなあ、困ったことに。」